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個人でも簡単に無料から始められるBASE(ベイス)でネットショップを開業するメリットとデメリットを徹底解説

BASEでネットショップを開業したいとお思いではありませんか?簡単にネットショップを作れると聞いたけれど「本当に簡単なのか?」「お金はかかるの?」という疑問も尽きないでしょう。

そこで、当記事ではBASEでネットショップを開業するメリット・デメリットをまとめました。実際にネットショップをBASEで開業・運営している方に取材を行い、リアルな情報を掲載しています。

結論として、BASEは基本無料でWebサイトの専門知識がない方でも簡単に作成・開業できるため、便利なサービスです。ただし、実際に利用していると出てくるいまいちなポイントもあるため、ぜひ最後までお読みください。BASEでネットショップを開業して売上を高めましょう。

BASEでネットショップを開業する7個のメリット

BASEでネットショップを開業する7個のメリットをまずは紹介します。下記7項目はBASEを利用する上で「良い!」と感じる方が多いようです。

BASEでネットショップを開業する7個のメリット
  • メリット①:初期費用がかからない
  • メリット②:Webサイトの専門知識が必要ない
  • メリット③:ネットショップがすぐ開ける
  • メリット④:BASEかんたん決済がある
  • メリット⑤:各種SNSとの連携が楽
  • メリット⑥:ブログ機能がある
  • メリット⑦:随時新しい機能やサービスが追加される

初期費用がかからない点や専門知識が必要ない点がBASEの最大のメリットです。また、決済のシステムが非常に便利と評判でした。

一つずつ項目を解説していきましょう。

メリット①:初期費用がかからない

まずBASE最大のセールスポイントは初期費用がかからない点です。BASEは初期費用や月額利用料、年額利用料がかかりません。つまり、運営をするだけなら費用はゼロ円で済むということ。

その代わり、商品が売れた際に

  • 決済手数料
  • サービス利用料

などがかかります。

イメージとしてはメルカリなどのフリマアプリと近いシステムです。商品が売れない状態が続いても、ランニングコストで圧迫されることがないため、焦らずネットショップを運営できます。

現在では有料のオプションプランも追加されているので、気になる場合は下記から公式サイトをご確認ください。

https://baseu.jp/6685

メリット②:Webサイトの専門知識が必要ない

また、ECサイト・ネットショップだとHTMLやCSSといったホームページ作成の専門知識が最低限必要になります。しかし、BASEを利用すれば、全く知識がなくてもネットショップを作成・公開できるのです。

実際に取材を行ったショップの代表もホームページ作成の専門知識は皆無でしたが、特に問題なくネットショップを開業して現在も運営しています。さらに、複数用意されているテンプレートを微調整しながら、ショップの雰囲気を作ることが可能です。

本来であれば、Webデザイナーなどに依頼する必要がある費用などをBASEではカットできる点が優秀といえます。

メリット③:ネットショップがすぐ開ける

ネットショップ開設までの時間がかからない点もメリットで、ネットショップを開こうと思ったその日に開設できます。自身でWebサイトのシステムやプログラムを構築しようとすると最低でも数ヶ月の学習が必要ですし、外注で依頼するにしても即日完成はまず不可能です。

スピード感を持ってネットショップを運営して商品を販売したい方にBASEは最適といえます。専門知識も不要、すぐに開設できてお金もかからないとなると、個人でショップを経営したい方にはとても魅力的でしょう。

メリット④:BASEかんたん決済がある

BASEではクレジットカード決済を簡単に導入できる「BASEかんたん決済」があります。本来、ネットショップでクレジットカードを導入する際は別途審査が必要ですが、BASEではすぐにクレジットカード決済が利用可能です。

また、クレジットカード以外の各種決済方法

  • 銀行振込
  • PayPal
  • キャリア決済

などをボタン一つで有効・無効の選択ができます。

決済方法が便利なほど商品が売れやすくなりますので、決済方法の簡単さと自由さはBASEの強みといえるでしょう。

メリット⑤:各種SNSとの連携が楽

Instagramなど各種SNSとの連携が楽々なのも、BASEの魅力です。Instagramと連携させることで、Instagramの投稿からショップに読者を流入させられます。SNSでの集客は現在非常に有効な手段ですので、ショップのSNSをフル活用しましょう。

元々、BASEは特別集客に関して独自機能がないため、SNSで外部からの流入を強化する手段は必須といえます。BASEでのショップを立ち上げると同時にSNSも開設して同時に運用していくことが大切です。

メリット⑥:ブログ機能がある

ブログ機能もあり、商品のPRやセールの告知などネットショップの不足しがちな部分をしっかりと補っています。SNSとのブログ連携などもでき、Googleで検索した際にブログがヒットすることで売上向上が見込める場合も。

また、BASE公式のキュレーションサイト「BASE Mag.」への掲載ができる場合があります。商品紹介をして、多くの方の目に留まるチャンスですので、ぜひ活用してみてください。

メリット⑦:随時新しい機能やサービスが追加される

BASEは随時新しい機能・サービスが追加されます。どんどん使いやすくなっていくので、今から利用しても便利になっていくことが実感できるでしょう。ここ2年ほどで複数の機能追加やデザインのアップデートが行われているため、今の不満点が今後改善される可能性もあります。

ランニングコストがかからないBASEなので、ぜひ早めに利用を始めてみてください。

BASEでネットショップを開業する5個のデメリット

一方、BASEでネットショップを開業する上でデメリットもあります。下記デメリットが今回取材した中でショップ代表の方が述べていた事柄です。

BASEでネットショップを開業する5つのデメリット
  • デメリット①:売上に応じて負担が増える
  • デメリット②:サイトデザインを自由にカスタマイズできない
  • デメリット③:BASE内での顧客連絡の自由度が低い
  • デメリット④:銀行振込が難しい
  • デメリット⑤:キャンセルの取り扱いが難しい

上記は今後改善される可能性が高いのですが、現状では注意をしたほうがいいといえるでしょう。もちろん、不便で使い物にならないわけではありませんので、ご安心ください。

デメリット①:売上に応じて負担が増える

売上に応じて負担が増える仕組みがデメリットの一つ。ランニングコストがかからないBASEは、売上に対して手数料や利用料を取るシステムになっています。具体的には、下記のような料金体系です。

出典:BASE

月額料金が無料のスタンダードプランであれば、

  • サービス利用料3%
  • 決済手数料が3.6%+40円

に設定されています。

つまり、売上が高くなるほど手数料も高くなるという仕組みです。

一方、有料オプションのグロースプランは月額5,980円ですが、決済手数料2.9%のみの手数料になります。画像に記載されている通り、月商17万円以上であればグロースプランの方がお得です。

売上のラインを検討して、スタンダードかグロースを切り替えることでお得にBASEを活用できます。

デメリット②:サイトデザインを自由にカスタマイズできない

サイトデザインの自由度に制限があるという点はデメリットです。確かにテンプレートがたくさん用意されており、ある程度カスタマイズと微調整は可能です。しかし、本当の意味で自由に改造したいとなると、専門知識が必要になります。

元々、知識があったり予算があったりする場合はプロに依頼して自由度の高い外注でネットショップを作った方がいいです。一方、予算もデザインのこだわりもそこまでなく、とりあえずネットショップが作れたらいい…といった場合はBASEで十分です。

デメリット③:BASE内での顧客連絡の自由度が低い

実際にBASE内を利用しているショップの代表の方の意見として、顧客連絡の自由度がやや低いというデメリットがありました。BASE内で顧客にできる連絡は発送通知など、かなり制限されています。

「自由にメッセージを送ることができればいいのに…」とショップ代表は述べていました。とはいえ、購入時に顧客連絡先を記入してもらうため、個別で連絡を取ること自体は可能です。欲を言えば「BASE内で完結するといいな」といったイメージでした。

デメリット④:銀行振込が難しい

銀行振込のシステムがネットショップ運営代表者からすると少し扱いが難しいとのことでした。BASEは銀行振込ではキャンセルをショップ都合で行うことができません。

下記のようにBASEのヘルプに記載がありました。

銀行振込決済は注文後にキャンセルできますか
注文日から5営業日以内に入金がない場合、自動キャンセルとなります。管理画面上ではキャンセル処理はおこなえません。
※注文から2営業日後と4営業日後に支払い催促メールが購入者へ自動送信されます。※購入後にキャンセル希望の場合でも、自動送信メールを停止することができません。

出典:BASE

5営業日、最大1週間は入金を待たなければならず、アパレルなど商品の回転に重きを置くショップの場合は商品の取り扱いに注意が必要になります。購入者が入金を遅らせた分だけ商品在庫を動かせなくなる点が懸念点です。

デメリット⑤:キャンセルの取り扱いが難しい

また、上記にキャンセルについての欠点を述べました。その他にもヘルプでの問い合わせがチャットでの定型文での返答ばかりで、スムーズにことが運ばない場合があるとのことでした。

公式からキャンセルについての返答を待っていても動きが遅いため、ショップ運営者からアクションを起こす必要がある点は注意が必要です。また、キャンセルについては、決済方法によって異なります。詳細は下記からご覧ください。

注文をキャンセルすることはできますか

BASEの便利機能

BASEの便利機能を5つ紹介します。下記5つの機能はあくまで主な便利機能です。他にもたくさん機能があるので、ぜひ活用してみてください。

BASEの便利機能
  • 機能①:予約販売
  • 機能②:ラベル
  • 機能③:レビュー
  • 機能④:顧客管理
  • 機能⑤:出品が楽

機能①:予約販売

BASEには予約販売機能があります。受注生産や先行販売など、入荷前の商品を事前に告知・予約販売するシステムが便利です。受注生産であれば、在庫を抱えることも少ないため、リスクを減らしたネットショップ運営が可能でしょう。

機能②:ラベル

ラベル機能は新商品の「NEW」や「SALE」などのラベルをつけられる機能です。手動での付け替えですが、シーズン終わりまで「NEW」にしておきたい場合などは便利でしょう。「sold out」のラベルは自動でつきます。

機能③:レビュー

商品のレビュー機能もあります。他の購入者の意見を参考に商品購入を検討する方は多いので、活用できる際は使ってみてください。もちろん、レビューのオン・オフは可能です。レビューをつけられるのはちょっと不安といった場合はオフにしておいて大丈夫なのでご安心ください。

機能④:顧客管理

顧客管理機能が便利です。購入者の情報が表示されて

  • 何回目の利用か
  • 以前何を購入したか

などの情報を参照できます。

今後の案内をする際や、商品にメッセージを添える場合の参考になるので、非常に便利な機能といえます。

機能⑤:出品が楽

出品がとにかく楽な点も魅力的な機能です。スマホで撮影した画像で簡単に出品できるため、個人でショップを運営する際に非常に便利。出品だけでなく、購入後の手続きや売り切れの処理なども簡単にできるとのことでした。

まとめ:BASEは手軽に開設できるネットショップ!

BASEは手軽かつ無料で開設・運営できるネットショップです。

BASEのメリット・デメリットは下記の通りです。

メリット

初期費用がかからないWebサイトの専門知識が必要ないネットショップがすぐ開けるBASEかんたん決済がある各種SNSとの連携が楽ブログ機能がある随時新しい機能やサービスが追加される

デメリット

売上に応じて負担が増えるサイトデザインを自由にカスタマイズできないBASE内での顧客連絡の自由度が低い銀行振込が難しいキャンセルの取り扱いが難しい

上記を総合的に判断した上でBASEの利用を検討してみてください。また、BASEのショップが育ってきて月商17万円を超えるなら、グロースプランという有料プランへの変更がお得です。ぜひ、BASEをうまく活用して快適なネットショップ運営にしましょう!